crypto 暗号資産の始め方

【専門用語なし】暗号資産とは?おすすめの学習サイトも紹介

本記事は暗号資産(仮想通貨)とは何か専門的な言葉を使わずに解説していきます。

暗号資産とは何か全く知らない人向けに記事を作成しました。

暗号資産について詳しく学びたい方は、ページの最後でおすすめの解説記事を紹介しているのでご覧ください。

暗号資産とは

暗号資産とは「価値を持ったデジタルデータ」を指します。

暗号資産の代表例がビットコインやイーサリアムなどです。

暗号資産は日本円などのように国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。

そのため様々な要因によって価格が変動し、急落する可能性があります。

暗号資産の仕組み

インターネット上のデジタルデータである暗号資産は、ブロックチェーンという仕組みで管理されています。

ブロックチェーンとはいくつかの取引データを1つのブロックにまとめて記録し、それを鎖のようにつないでいく技術です。

取引データは全て公開されており、そのデータを世界中のコンピュータで不正がないか検証・承認しています。

そのため不正な取引を防止することができます。

分散型

ビットコインとは

暗号資産の代表格が「ビットコイン」はです。

ビットコインは「金」に例えられることが多く「デジタルゴールド」とも言われています。

金との類似点は以下の通りです。

ビットコイン
希少性 高い(発行枚数が約2100万枚) 高い(埋蔵量は50mプール約4杯分)
偽造の難易度 高い(ブロックチェーン技術) 高い(作れるがコストの割が合わない)
採掘のコスト 膨大なサーバー代や電力が必要 採掘費用がかかる
政府(第三者)の管理 受けない 受けない

ビットコインの特徴

ビットコインを詳しく理解するために、ビットコインの歴史を振り返ってみましょう。

ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトという架空の人物がビットコインに関する論文をネットに公開したところから始まりました。

日本人のような名前ですがその正体は、分かっていません。

サトシ・ナカモトはなぜビットコインを作ったのでしょうか?

その答えは、現代の送金システムの課題を解決するために誕生しました。

言い換えると銀行(第三者)を介したお金の取引に課題があると考えたからです。

具体的な課題は以下の通りです。

  • 手数料が必要
  • 少ない金額を送れない
  • 利用できない時間がある
  • 個人情報の開示が必要
  • 不正利用のリスク
  • 他の国にスムーズに送金できない

このような問題を解決すべく「ビットコイン」は作られました。

ビットコインの特徴は次の通りです。

  • 特徴1:管理者が存在しない
  • 特徴2:発行上限がある
  • 特徴3:世界中のどこでも誰でも取引できる

特徴1:管理者が存在しない

ビットコインには管理者が存在しません。

そのため管理者による独裁的な管理、データの改ざんを防ぐことができます。

たとえば日本円などの法定通貨は「日本銀行」が管理者です。

管理者がいる場合、管理者(銀行)のサーバーにアクセスしデータを改ざんできます。

そのサーバーを再起不能にすることもできるでしょう。

しかしビットコインの場合は、管理者が存在せず世界中のコンピュータ同士でデータを共有しています。

つまりデータを改ざんするには何千ものコンピュータをハッキングする必要があり、ほぼ不可能な構造になっています。

中央集権型 分散型

特徴2:発行上限がある

ビットコインには約2100万BTCという発行上限があらかじめ決まっています。

日本円などの法定通貨には発行上限がありません。

そのためお金を大量に発行してしまうとお金の価値が下がってしまう可能性があります。

サトシ・ナカモトは価値が下がることを嫌い、ビットコインの発行上限を決めたとも言われています。

ビットコインはマイニングと言われる方法で新しく発行され、2021年12月時点で発行上限の90%を超えています。

発行枚数の上限に達する予定日は2140年と言われています。

特徴3:世界中のどこでも誰でも取引できる

ビットコインを送金するために必要なものはインターネット環境とウォレットアドレスのみです。

ウォレットアドレスとは一言で言うと「銀行口座番号」のようなものです。

ビットコインの場合は30文字近くの文字列で作成されています。

世界には銀行口座を持っていない人たちが25億人近く存在します。

そのような人でも、スマートフォンさえあればビットコインを使って取引ができます。

政府や銀行などへの申請や許可なども必要ないので、真の「グローバルな共通通貨」と言えます。

分散型

補足:暗号資産と電子マネーの違い

電子マネーは法定通貨の代替にすぎません。

そのため電子マネーを米ドルに交換したり、日本円の電子マネーを日本外で利用することはできません。

対して暗号資産はそれ自体が通貨として成り立っています。

暗号資産と電子マネーの違いは以下の通りです。

  • 違い❶:管理者の存在
  • 違い❷:価値の変動
  • 違い❸:利用できる地域

違い❶:管理者の存在

電子マネーには管理者が存在します。

たとえば「Suica」はJR東日本が管理しています。

対して暗号資産には特定の管理者が存在しません。

違い❷:価値の変動

電子マネーは法定通貨を代替したモノなので価値は変動しません。

対して暗号資産は円やドルなどに対して価格が変動します

たとえば電子マネーに500円をチャージすると「500円」のまま使用できますが、暗号資産の場合は500円をチャージすると500円以上の価値、もしくは500円以下の価値にもなります。

違い❸:利用できる地域

電子マネーは、利用できる地域が限られています。

対して暗号資産は暗号資産の決済を導入しているところなら、世界中どこでも利用できます。

アルトコインとは

アルトコインとは「Alternative-Coin」の略称で「ビットコイン以外の暗号資産」のことを指します。

2021年12月の時点で8000種類以上も存在しています。

ビットコインの問題点を改善するために開発されたものが多く存在します。

主要なアルトコイン

主要なアルトコインを5つ紹介します。

  1. イーサリアム
  2. リップル
  3. モナコイン
  4. ライトコイン
  5. ビットコインキャッシュ

イーサリアム

イーサリアムはビットコインに次いで時価総額No.2として確立しており、アルトコインの代表格と言えます。

特徴は以下の通りです。

  • スマートコントラクト機能
  • 分散型アプリケーション(dApps)を作れる
  • 発行上限量がない

スマートコントラクトとはブロックチェーン上に契約情報を記録でき、さまざまな契約や取引を自動で実行できる機能です。

dAppsとは非中央集権的なアプリのことで、サーバーダウンや内部での不正を防ぐことができます。

詳しくイーサリアムについて知りたい方は「イーサリアムの公式サイト」をご覧ください。

日本語でわかりやすく解説している記事「イーサリアム ブロックチェーン 第1回 概要編」も紹介します。

通貨単位 ETH
発行上限 なし
時価総額ランキング 2位
国内の取引所 コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど

リップル

リップルは国際送金を簡単に、早く、低コストで行うことを目的にアメリカの「Ripple inc.」という企業によって開発されました。

「Ripple net」という送金ネットワークで使用されており、世界各国の300以上の金融機関が参加しています。

詳しく知りたい方は、「リップルの公式サイト」をご覧ください。

通貨単位 XRP
発行上限 1000億 XRP
時価総額ランキング 8位
国内の取引所 コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど

モナコイン

モナコインは日本で生まれた国産のアルトコインです。

2ちゃんねるで有名なアスキーアートのキャラクター「モナー」をイメージに作られました。

モナコインは取引の情報をコンパクトに圧縮する技術「segwit」を実装しています。

この技術により送金スピードは90秒ほどで完了します。

また異なる仮想通貨同士を、取引所などの第三者を仲介せずに直接交換できる技術「アトミックスワップ」が使えることも特徴です。

モナコインについて詳しく知りたい方は「モナコインの公式サイト」をご覧下さい。

通貨単位 MONA
発行上限 1億0512万 MONA
時価総額ランキング 466位
国内の取引所 コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど

ライトコイン

ライトコインはビットコインをベースにした、より決済向きなコインです。

最大の特徴はビットコインのブロック作成が約10分程度かかるのに対し、ライトコインは2分30秒で生成できることです。

ビットコインの4倍の速さで取引ができ利便性が高いので日常利用に向いています。

ライトコインについて詳しく知りたい方は「ライトコインの公式サイト」をご覧下さい。

通貨単位 LTC
発行上限 8400万 LTC
時価総額ランキング 18位
国内の取引所 コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど

ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュは2017年にビットコインからハードフォークして誕生したコインです。

ビットコインのブロックサイズ(1ブロックに含むことができるデータ量)が1MBであるのに対してビットコインキャッシュは32MBに設定されています。

ブロックサイズが大きいことで1度により多くの取引を処理でき取引がスムーズに行えます。

ハードフォークとは、仮想通貨の維持や改善を行うためにアップデートすることを指します。

ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の2種類があります。

ビットコインキャッシュについて詳しく知りたい方は「ビットコインキャッシュの公式サイト」をご覧下さい。

通貨単位 BCH
発行上限 2100万 BCH
時価総額ランキング 24位
国内の取引所 コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど

暗号資産のおすすめ学習サイト

暗号資産を学習したい人におすすめの学習サイトを紹介します。

今回紹介する4つは、どれでも網羅的に暗号資産を学習することができるので是非ご覧ください。

POL(ポル)

リンク:https://pol.techtec.world/curriculum

POLは仮想通貨・ブロックチェーンを無料で学べる初心者向けの学習サイトです。

暗号資産の概念や仕組みから学べるので初心者でも安心して学習できます。

例えば以下のレッスンを受講できます。

  • 仮想通貨について
  • ブロックチェーンについて
  • ブロックチェーンの活用事例について

BINANCE Academy

リンク:https://academy.binance.com/ja

世界最大級の取引所、BINANCEの提供する無料の学習プラットフォームです。

日本語にも対応しており、ブロックチェーン技術の基礎、経済学やコンピュータセキュリティなど280記事以上が掲載されています。

Bybit Learn

リンク:https://learn.bybit.com/ja/

世界最大級の取引所、Bybitが提供する無料の学習プラットフォームです。

日本語対応しており、暗号資産の仕組み、トレード方法、チャート分析、リスク管理の方法など暗号資産で利益を上げるために必要なノウハウを基礎から学ぶことができます。

Edx

リンク:https://www.edx.org/course/bitcoin-and-cryptocurrencies

Edxはハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で立ち上げた無料オンライン講義サービスです。

その中でも「Bitcoin And Cryptocurrencies」というコースは、スマートコントラクトの基本、イーサリアムプラットフォーム、分散型のアプリケーションの構築方法など基礎から応用まで網羅的に学習できます。

日本語には対応していませんが、質の高いコンテンツを受講できます。

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